みるくとはちみつの予定調和: ハローワークを使ってみた

2016-05-24

ハローワークを使ってみた

※※2016年05月記載※※
 お仕事が決まったら、ハローワークについていろいろと思った事をまとめようかと思っていたのでエントリーします。
 (決まったと言っても試用期間ですので、再び利用させてもらうかもしれませんが)


・混沌と混沌が支配する
 ハローワークを利用する方々は千差万別。私の様に仕事がつらくて今まで勤めていた仕事場に見切りをつけた人とか、会社がなくなってしまった人。病気で長期休業したひととか、プロの失業者みたいな人とか、ほんと千差万別です。理由がさまざまな方が集まる場所なので空気が微妙です。とりあえず、笑顔が無縁な世界ですwww

 全国のハローワークを使用したわけではありませんが、自分が感じた感想としては『地域の民度がハローワークに反映しますので、出来るだけ民度の高い地域に行ったほうがいい』という事です。実際に「おらぁ無職だから。無職だから仕事ない?無職だからさぁ」なんてやたらと会話の頭に『無職』を強調して職員にからむオジ様とかいらっしゃいましたし、基本的な礼儀を知らない人もいたりしますし、中東系の人とブラジル系の人とかが「景気が悪いねー首きられちゃったよ」「○○さん(日本人の名前)も辞めたっていってたよ」って日本語で話してたり、混沌で面白すぎです。


・昔より親切に
 ハローワークってかなり前、たしか十数年前にも何度か赴いた事がありますが、その当時よりはシステム化と対人教育が充実してました。
 求職時に一番対面する事が多い職業相談員がやたらと親切になっておりました。個人的にはもっと殺伐とした空気を流してくれると無職という実感が湧くとは思いますが、混沌がさらに混沌と化しますし、そんなの少数派だと思いますので親切なのはありがたいです。

 私は淡々と仕事の紹介ばかりをしてもらっていましたが、耳を澄ませば利用者の愚痴を聞いている人とか、説明をまったく聞いていない利用者に丁寧に何度も教えていたりする方も見受けられました。
 無職という資格があるならば、仕事に関する相談は聞いてくれます。無茶ぶりも最低限の対応してくれます。わからなかったら聞いちゃったほうがいいです。


・まだまだ途上
 ブラック企業とか言われている昨今、事業主のデータの蓄積がまだまだ薄いです。
 一度あったことですが、とある仕事を紹介して貰うため相談員に紹介を頼んだら、驚いた顔をして「この会社はちょっと遠慮したほうがよさそうです」と言われた事がありました。
 どうも、相談員だけが確認できるメモ欄に他のハローワークの担当員が記載したメモ書きがあり、求人条件と実際の労働内容に結構な隔たりがあるとの内容だったそうです。
 「こんなことしょっちゅうあるんですか?」と訪ねたところ「始めてみました」と仰ってました。
 ブラック企業の情報は、事業主情報のメモ欄程度にしか記載されず、それこそ仕事を紹介を受けた方の申告がない限り記載されないものと思った方がいいと思います。

 しかし、ある程度の自衛ができます。
 同条件で毎回求人検索を行っていると気がつくのですが、同じ事業主が何度も求人募集をしている事が多々あります。
 この場合、職業相談員に過去の求人状況を聞いたりすると教えてくれたりしますので積極的に聞いたほうがいいです。その際「この会社大丈夫ですかね?」とか聞くと「いい人がいれば採るって感じですかね?」とか「前回二人求人で一人採用ですね」とか返ってきますのでそこで応募するか判断すればいいと思います。


・求人検索
 求人の検索方法として、ハローワークの検索端末を使用するか、ハローワークのインターネットサービスの求人情報検索を利用するかの2択となります。(相談員と相談しながら選ぶって方法があると思うけど、やったことない)

 ハローワークの検索端末を使用するには、ハローワーク端末のある場所に赴き端末を使用すればいいだけです。
 ハローワークの検索端末を使用する利点は、当日登録された求人情報が反映するのと、ハローワークの検索端末のみでしか表示されない情報があります。
 インターネットの検索サービスの場合、当日登録された求人情報は翌日の午前5時頃反映します。(時間は正確ではない。3時ごろはまだ反映されてなかった)
 ハローワークの検索端末のみで閲覧できる情報は主に2点。事業主の要望によりインターネットの検索では表示が伏せられてる事業者名と住所が閲覧できるのと、画像情報の2点です。後者はまぁ参考程度ですが、前者はさすがに無いと困りますので。

 求人票の登録はどうやっているのかはわかりませんが、けっこうふわっとした記載があります。たまに内容が間違って登録されてたりしますし、明らかに違うだろって記載もあったりしますので、検索条件は年齢や給料と休みぐらいの絶対条件以外は指定しない方がいいかもしれません。業種コードとか、どこまで正確だか…。
 

・事業主
 事業主については、ざっくりな雑感みたいな感じで書きます。断定して記載している箇所もありますが、事業主に関しては外からの観察と感想です。

 ハローワークを利用している事業主の方々は、求人募集に疲れている事業主が多いです。これは求職者側にも原因があると思われます。
 まず、条件の良い求人案件は応募者数が多い。自分がみた最大は40人ほど。他の求人業者にも登録していたとか聞きましたので、最大はもっとあったかと思います。
 事業主としては、応募者の対応だけで通常業務が行えなくなる事もありますので、疲れちゃうんですよね。それなりに大きな会社だと専門に人を割けたりするんでしょうけど。

 面接でよく言われるのが「雇ってもすぐやめちゃうんだよね」と。個人的にこれを言われたら断る事にしてます。ミスマッチングは早めに解消されるのがいいと思いますし、何より自分が採用された場合、ミスマッチングがわかった場合辞めづらい。
 事業主も応募者もそれぞれ言い分があるんでしょうが、両者が歩み寄る姿勢がないんじゃない?とか思ったりしますし。

 求人検索していると、いろいろな資格を条件としながら、給料そんなに安いの?とかの不思議条件とかみたりします。求人募集する気あるの?と思ったり。餌をつけずに魚は釣れないし、撒き餌をしないかぎり、いい魚は釣れません。外道も多く釣るけど。


・混雑状況
 なんでもかんでも待たされる。ってハローワークあるかと思います。
 待たされるのが嫌な人は係員を捕まえて、空いている時間を聞いた方がいいです。どうせ、仕事していないんだから空いてる時間に利用しましょうよ。
 ちなみに、私が行ってた所は朝方が狙い目です。8時半ぐらいから10時ぐらいまでなら駐車場は開いているし、相談の順番も2、3人でしたので、利用時間は1時間から1時間半ぐらいで終わるように収めてました。


・離職、転職を考えている方へ
 離職しちゃった人はもう仕方ない。
 けど、近日中に離職を考えている方はタイミングを見計らった方がいいです。
 雇用保険は条件内でない限り、受け取りに3ヶ月間の空白期間が生まれますし、生活費はあるし、税金や保険や年金も納めないといけません。
 ある程度の金銭の余裕が出来ない限り無茶なので慎重に。でも、精神的に肉体的に破綻が観測できるようであるなら、さっさと辞めた方がいいです。身体が壊れてしまっては求職もままならないです。
 どうか平日に休みをとって一度ハローワークを訪れる事をおすすめします。ハローワークを訪れたら必ずハローワークカードを作る事。
 ハローワークに登録する事によって、インターネット検索で表示されるようになる案件があります。

 転職したいとぼんやり考えている人は、インターネットの検索サービスでどんな求人があるのか、その求人にはどんな資格が必要か調べた方がいいです。私は資格など必要ないと思っているタイプでしたが、転職には必要だと痛切に思いました。資格重要。
 昔「職業選択の自由アハハン」なんて歌ってたCMありましたが、あれ法律上の話なだけで、別業種に転職するのは至難の業ですよ。資格がないと応募すら許されません。


・おわりに
 冒頭にも書きましたが、出戻りする可能性は多々ありますので、締めるのもなんですが、いまのところハローワークの感想はこんな感じです。簡単にいえば『今のハロワは親切なのでなんでも聞け』ってところが、ハロワを使い切るコツかと。
 雇用保険を受けとるにはハローワークしかないので、このエントリーがこれからハローワークを利用する方、利用を考えている方の精神安定剤の半分のやさしさになればと幸いです。

 

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