みるくとはちみつの予定調和: 2015

2015-12-31

2015年お世話様でした

2015年中のブログの更新がこのエントリーを含めて3回とか。大変酷い記録ですが、まーいろいろと。
仕事を辞めるまで、仕事でいっぱいいっぱいで息抜きもそんなに出来ず、いろいろな方面の興味も失ってしまったので、まぁ仕方ないかと。

■ 仕事について
仕事止めました。次が決まらなくて無職ですが、なんとなく元気にやってます。
幾つか面接とか受けてるんですけど、まぁダメですね。

仕事を辞めたのは、精神的にきつかったってのが理由です。まぁ今更どうでもいいか。
来年仕事できればいいですな。

ハローワークって物をまじめに利用したら、大変面白い所でした。失業しない限り近寄らない所なんで知らない人も多いかと。
仕事が決まったら、文章にまとめたいとは思ってます。思ってるだけかもしれませんが。


■ 立川談志
仕事を辞めて時間の余裕ができたので、YouTubeで落語を検索してみてたりしてます。
立川流家元、立川談志さんの落語とか談志さんについてのお話を聞いたり読んだりするのが楽しいです。
談志さんがご存命中の頃は今ほどに気軽に落語を聞ける環境になく、興味はあったのだが後回しにしていた状態です。
中学生の頃から落語には興味あったんですけどね。なぜ興味があったかというと、漫画で落語の話が前提のネタとかあっても元ネタ知らないじゃないですか。気になって仕方なかったんですよね。

そんな中、立川談春さんの「赤めだか」がテレビドラマになったじゃないですか。そんな立川流が気になってるのにそんなの放送されたら観ちゃうって。観ちゃったらほんと面白かったです。


立川談志さんの話をいろいろと総合して、自分なりに解釈したのは。立川談志さんと言う人は、物事を人の2倍3倍も思慮してさ、その思慮するスピードが人の5倍も10倍も速くって、結論を言いたいんだけども、思慮した過程の説明するのも野暮になるしってんで、話し止めちゃったりさ。それが気難しいとか取られちゃうんだろうなと。枕の話がバンバン切り替わっちゃうのはそういう事なんだなと。あの切り替わりは思いつきではなくて、爆発的に連鎖して行く思考のスピードに言葉が追いついてないからなんだよな。人間の思考を直接伝達できるようになっていたら、どれだけ立川談志という人が理論整然と物事を考えているかわかるんだろうな。

落語が好きで、大好きで、それを作った人間という素晴らしさを崇敬してさ、多くの人に伝えたいんだけど、わかってもらえなくて、人間に失望するんだけどさ、失望させた人間達の歴史がまた愛すべき落語を作ったって知ってるから、もう自分でもどうしようもなく思考ががんじがらめになってしまっててさ。あの晩年の苦虫を潰したような顔が、落語と落語を通して見えた人間の素晴らしさを一途に愛する姿に見えて、ほんと愛おしいわ。
生で立川談志さんの落語を聞けた人は本当に羨ましい。

まぁ、まとまってないし、頭悪いから思っていることを上手く文章にできませんわ。



■ モーレツ宇宙海賊
モーパイにしてやられましたと。
Blu-ray BOXが発売されて、見てずっぽりハマりました。と。TV版は10周ぐらい見直してます。
モーパイの感想に「新人を育成する中間管理職の気持ち」ってのを読んで上手いこというなーと。
第一話と最終話、劇場版へと主人公の小松さんの成長っぷりも、中と外がリンクしててコレもハマる要因。
ハマって、Kindleで原作も読みました。読ませて頂きました。もっててよかったKindle。ちなみに原作は3周ぐらい。
本屋にいったら気にして探すんだけど、本が売ってる所見たことなんですけどね。どこに売ってるんだろう?ミニスカ海賊。
Twitterでもかなり書きましたが、原作はタイムトラベルで壮大な話が多くなってしまったので、元に戻して欲しい所。SFでスペースオペラでタイムトラベルって定番なんだけどね。
個人的には日常編欲しいわ。

タイムトラベル展開を読んでて、山本弘さんの「ギャラクシー・トリッパー美葉」を思いだした。成長した主人公と出会ってしまった主人公が「宇宙って時間の流れがいいかげんなの」的な説明受けてる所。いいかげんにしか覚えてませんが。(読み直したいな。どこにしまったかな?)

アニメの構成として、前の話から続いた展開が一度Aパートで落ちがついて、Bパートからまた次の展開が始まって、次の話数のAパートで落ちがつく。って展開のアニメを初めて(だと思う)みて上手い作りだなぁと。今まで1話しで完結するか、数話で完結して展開していくアニメしか観てなかったので、衝撃的だったわ。ガルパンもこの作りなんだよね。

日常生活で使いたいけど絶対使えないアニメのセリフで「さぁ海賊の時間だ!」っての新設されました。このセリフ、物まねとしてもかなり恥ずかしいセリフ。



■ ガールズ&パンツァー
今年だったかな?多分今年。ガルパンBlu-rayを借りて一気に見ました。大変面白かったです。
本放送時、最終話だけ観て突っ込みいれまくっていた記憶ありますが、まぁその時の自分に言いたいですよ「うるさいそんな細かい所なんかどうでもいいんだよ、本編みろ!」と。

第一話での、グロリアーナ校との練習試合の時に、隊列を組んでいるグロリアーナが全周警戒をしているのが、CG会社の人が指示を受けずにやったって事を知った時の驚きようはありませんでした。
『僕たちはこうやって動いている戦車がみたいんだ!』という制作側の熱意が伝わる作品。
その集大成が劇場版でした。劇場版は詰め過ぎだけど、ほんと良かったです。

ちなみに、桂利奈ちゃんが好きです。


大洗町といえば、何度か足を運びました。
古い家に新しい家とガルパンがミックスされてて面白い町です。魅力に気付いたのもガルパンきっかけ。
あの雰囲気は今でしか味わえないものなんだなぁと。(高齢化も進んでるし、空き家も増えてるみたいだし)
もう少し、写真の腕前があれば、うまく撮り残せるんじゃないかと。



■ アイマス
だいーーーぶ、脱アイマス進んでます。年が明けたらアイモバiも終了になるので、しがらみが消えるかな?
中村繪里子が結婚したら、本家は終了だとおもってるんですが、まだですか?ご結婚???



■ 艦これ
思いだしたかのようにやってますが、ほとんど手を付けていません。
何度もサーバーメンテしてますが、ゲーム性が増えないのでさっぱり。(操作性は改善してるけど)
正解の艦隊編成と運でしか進まないのがやる気になりません。そこはゲームとしての要素関係ないでしょ?みたいな。バランスが悪いって言えばそれまでです。



■ TV録画用のHDDが壊れた
TV録画用のHDDが壊れたので余ってるHDDに交換しました。もちろん取り溜めた番組は全部消えました。
改めて運用し始めたんですが、録画する番組の毛色をかえてみました。
地元である千葉県の話題の番組と地元自治体で検索かけて片っ端から録画して、早見で消化。知らない事が結構あって、千葉県面白いって事に気付いてます。



■ その他
驚くほど目が悪くなりました。仕事の責任にしたいです。糞モニター見過ぎた。

やっぱり沢城みゆきが好きです。沢城みゆきは本気過ぎます。声聞いてて泣けるとかどんだけ本気なんだよ。

某人はまだ信じません。

自転車欲しいです。DAHONのBoardwalkが欲しいです。きっかけはよつばとですが、実物みたらカッコよ過ぎてほれました。仕事決まったら買います。

○本の住人の連載が終ってしまいました。無限に続くと思っていましたが、終ってしまう物ですね。ただ、ナオコさんも大概な終り方なのでなんだかなーと。日常系は終るの難しいっすよね。デイドリームは時限式なので上手く終れてるかと。

そうそう、今年初めてカラオケの音程機能を使ってみたんですが、そんなに音程を外していない事を知りました。家族から散々音痴音痴と言われていたので、相当音痴だと思っていたのですが、思った以上に音痴ではないようです。

ひそかに今年の目標を掲げてたのですが、目標を達成できませんでした。今年の目標は写真集を作ることでしたが、仕事で精神がやられたのでそれどころではなかったです。写真の撮る気を失ったのは痛恨です。いまだに復活しません。

2015-09-28

モーレツ宇宙海賊SS 「ライトニング11の災難」

ども、ブログの更新ご無沙汰です。
「モーレツ宇宙海賊」のBlu-rayボックスを買ってからどっぷりハマり、何度見ても第四話、第五話のオデット二世とライトニング11の攻防が飽きないので、ライトニング11側からはこの時どんな風な状況だったのか書いてみました。悶々とした思いを吐き出したので、これで少しは熱が収まるでしょう。
 ライトニング11は犯罪カルテルの暴力船なので、乗組員は悪いヤクザな人達なんでしょうが、船長およびその他のキャラ設定を行うのが面倒くさかったので、書き分けとかしませんでした。ここの書き分けをしないと文章にした意味がない気がしますが、面倒くさいので。
 アニメの展開を遵守して書き起こしをしたのですが、アニメでの砂赤星での戦闘はライトニング11側の都合を無視しての詰め込んだ展開だったので、苦労しました。そんなんで時間的矛盾点は早々に諦めてまとめちゃいました。

言い訳ばかりですが、よろしかったらおつきあいどうぞ。



【中継ステーションの攻防】

「オデット二世、電力消費の急上昇とネットワーク使用量の増大を確認」
 ライトニング11の電子戦担当オペレーターの少々興奮した声がブリッジにあがった。
「気付かれたのか?」
「まだなんとも…いえ、気付かれたようです。オデット二世へのコントロールが取り返されています」
「ライトニング11緊急発進準備。全員持ち場に着け」
 船長は船内放送にて号令を発した。待機中だった船内があわただしくなる。
「オデット二世のコンピューターの占有率三割を切りました。25、23、20」
 オペレーターの声を聞きながら、船長は目の前にある三次元モニターに映るオデット二世を模した映像を見つめた。モニター内のオデット二世はコンピューターの占有率を分かりやすく示すため、青色と赤色に色分けされており、オフェンス側であるライトニング11の占有率を示している青い表示領域は、ディフェンス側の赤い表示に瞬く間に塗りつぶされて行く。残り数パーセントで全て赤い表示になるといった瞬間に画面全体がグレーになり、中央にネットワーク切断との内容の警告ウインドが表示された。
「どうした?」
「C68番埠頭のブレーカーが落ちてオデット二世との回線が切断されたようです。オデット二世は電子戦プログラムを起動。自動プログラムが我々の進入を感知して防衛を開始。電子戦プログラムが動き出した為にオデット二世の消費電力が急上昇。主機が稼働していない為、全て埠頭からの給電で賄おうとした為に、埠頭からの供給電力が7倍を超えたところで、埠頭のブレーカーが落ちたようです」
 電子戦担当オペレーターはオデット二世から入手していたデータと、中継ステーションから入手していたデータを付け合わせ、状況の報告をする。
 待機中で自室で寛いでいた航海士とパイロットがブリッジに到着し、持ち場に着いた。
「船長、フライトプランは変更なしで?」
「変更なしでいい。出港時間は最速で」
 航海士はフライトプラン作成プログラムを起動させ、準備してあった出港時用のファイルを呼び出すと日時の修正を施し、中継ステーションへと送信した。すぐに中継ステーションの自動応答システムから、出港の許可と出港時間を指定されたデータが返信されてきた。
「中継ステーションから出港許可でました。出港時間は今から30分後です」
「わかった、思った以上に早く出港できそうだな。出港準備急いでくれ」
 トラブルが発生した場合に備え、すぐに出港できるようにと船の準備は整えさせてあった。このため、出港までの時間が30分後という短時間であっても対応が可能であった。
 港からの出港は申請順で許可が下りるのが通例である。オプション料金を支払えば出港順を繰り上げる事ができるが、それなりの料金が必要となっている。今回は通常の出港手続きをおこなっていたのだが、出港時間が早かったのは運良く出港用の航路に空きがあったからであった。
「ハッキングの足跡残してないだろうな?」
「どうでしょう?電子戦システムには対応ログは残っているでしょうが、こちらを攻撃された形跡はありません。大丈夫なんじゃないですか?」
 電子戦オペレーターは椅子をくるりと回し、船長に身体を向けてから苦笑いをつくった。
「とりあえず出港まで足跡の掃除を入念に。本船に対する電子攻撃の対応を強化。船外カメラでいいから、本船へ近づく人物がいないか監視。オデット二世への直接介入は中止して、中継ステーションのテレメトリーデータのみで監視続行」
 船長は各オペレーターに指示を出すと、船長席にドカッと座った。
「C68番埠頭、電源回復したようです。今のところ本船への電子攻撃はありません」
「そうか。次はやれそうか?」
「今、先の電子戦の評価をしていますが、オデット二世の防衛プログラムの対応は星系軍のサイトにある防衛対応マニュアルそのままですね。自動対応と言っていいかと。船齢からみれば演算処理はかなり速いですが、軍用に強化された本船で対応できないレベルでは無いと思われます。いかんせん大飯喰らいのコンピューターですので、航行中にどれぐらい使い物になるか」
「電子戦に至った経緯はどう思う?」
「ハッキングの擬装に押し売り用のウイルスなど二割増しぐらいで送り付けていましたからね、ウイルスに気付いた船員がパソコンのアンチウイルスソフトと同じつもりで電子兵装を起動したら結果的に埠頭のブレーカーを落とした。という所だと思います。それに、有線からのハッキングに気付いていたら普通は有線ケーブル抜きますよ」
「電子兵装を起動して、電子戦を行うなんて、女子高生の発想じゃないか。それに埠頭のブレーカーを落とすような電子兵装だと知っていたら起動しないか、それなりの準備をしてから起動するのが普通か…まぁ大方そんな所か」
 船長は椅子に沈み込み小さなため息をついた。

 20分後ライトニング11は海明星中継ステーションを後にした。


【砂赤星海戦】
 
 ライトニング11はオデット二世のレーダー波から逃れるように砂赤星の影に隠れ、作戦開始時刻を待っていた。

「いやぁ、戦闘用の高周波レーダーをぶっ放されたときは、肝を冷やしましたよ。こんな事もあろうかと。ってワケじゃないですが、前の仕事の時に設定したままだった、擬装用のレーダー反射データが役に立つとは」
 電子戦オペレーターはパネルを操作する。目の前の三次元ディスプレイには、小型無人機の映像に重なるように、半透明の戦艦アルシオンの映像が重なった。
「あの後、必死に戦艦アルシオンのデータを検索していたもんな」
 作戦前で暇をしているパイロットが答えた。
「寄港も早まるようにフライトプランを変更してるし、幽霊船は怖いとはやっぱり女子高生だねぇ」
 船長席にだらしなく座りいやらしい微笑みを浮かべる船長。
「オデット二世、超高速回線にて定時連絡発信。発信内容変わらず定型文です」
「よし、作戦開始」
 船長の号令により、ブリッジに緊張が走った。
「機関始動、目標オデット二世後方40万キロメートル。女子高生のお尻にを追っかけるぞ」
「砂赤星の影より離脱を確認」
「電子戦開始します。オデット二世に向け電子妨害開始」
 船長は椅子に座り直し、目の前に展開しているモニターを注視した。
「オデット二世は超高速回線を開いたか?」
「いえ、開いていません。そもそも、妨害電波を浴びせられてると気付いているかどうか微妙な所です。小型無人機を介して通常回線よりハッキング開始します」
 先日の電子戦を踏まえ、オデット二世の自動防御プログラムに対抗するように調整された進入プログラムを実行する。
「順調にオデット二世のシステムを乗っ取りを開始しました。問題無しです」
 三次元モニターに表示されたコンピューターの占有率を示すオデット二世を模した映像は、
船体の半分以上が青色に染まっていた。
「オデット二世、レーダー波の発信途絶しました。レーダーシステムの再起動をしていると思われます」
 モニター上のオデット二世は占有率が100%になり真っ青に染まった。
「妨害電波止めてトランスポンダー発信。ネットワークの回線を小型無人機経由から、直接回線に切り替えろ!」
 興奮気味の船長は椅子から立ち上がり声を荒げた。
「オデット二世よりレーダー波発信。こちらとらえられました」
「何をいまさら。オデット二世に降伏勧告を発信。内容は定型文で」
 オデット二世に向け、緊急度が最高、開封確認付きのメールを送信。同時にオデット二世のシステムの乗っ取りを確認するコマンドを発信する。
「開封確認と乗っ取り確認コマンドの返答を確認しました。オデット二世を完全に管理下においています。現在船内モニターを確認中」
「シャワールームと寝室を最優先に」
 パイロットが口を挟むと、ブリッジ全員がドッと笑い出す。
「船長、ブリッジの映像ですが見てください」
 電子戦オペレーターはオデット二世のブリッジ映像のウインドを船長席に飛ばす。映像はモニターを確認している女子高生二人の遠景の映像だった。
「なんだ?乗っ取られてるのに気付いてないのか?降伏勧告メールは開封してるんだからブリッジのメンバーは気付いていない訳はないよな。船内アラームを鳴らしてやれ。どんなボンクラでも流石に異常事態だって気付くだろ」
 再びブリッジに笑いがこだまする。笑いながらも電子戦オペレーターはパネルを操り、オデット二世のアラームを作動させた。
「はい、鳴った」
「あぁ…」
 船長の情けない声にブリッジ一同が船長をみた。
「シャワールームの映像を見つけたんだが、無人だったわ」
「船長、そんなに情けない声出さないでくださいよ。何事かと思いましたよ」
「白凰女学院っていったら、お嬢様学校だぞ。シャワールームでのお嬢様のお美しい裸体の映像なんぞ手に入れられたら、どれだけ美味しい思いができるか」
「そりゃ、いいオカズですからね」
「馬鹿が、脅迫に転売、いい金づるだってんだよ。まぁ、その前に部屋に戻ってオカズにするがな」
 軽く握った右手を空中で上下に動かしながら、ガハハと大声で船長は笑う。
「オデット二世より降伏勧告メールの返信が着信しました。ウイルスチェックOK。本文『馬鹿め』…」
「えっ!?」
 にやけた顔の船長がメール本文の内容を聞き直す前に、船内の警報がけたたましく鳴り響き、警告灯が点滅した。
「レーダーと通信波に異常発生。妨害電波発喰らってます。システム内に侵入プログラム確認」
 電子戦オペレーターはパネルを叩く。三次元モニターに表示されるウインド数が3倍に増え現在のライトニング11の状況を伝える。ブリッジ中央のメインモニターには、ライトニング11の模した映像が表示され、敵の侵入プログラムがライトニング11のシステムを次々に占有する状況を表示していく。
「押し返せ!」
「言われなくても」
 防衛プログラムの起動と進入経路の検索を同時に実行する。電子戦オペレーターが改良した防衛プログラムは、すぐにライトニング11のシステムを取り返し、判明した進入経路を遡って敵の侵入プログラムを小型無人機まで押し返した。
「進入経路判明、敵はオデット二世。こちらの小型無人機の超高速回線経由で進入した模様」
「小型無人機との回線を切断。それと妨害電波発信を急げ!」
 超高速回線を切断。妨害電波を発生させ、通常回線からの進入も防ぐ。
「敵、通常回線電波の出力上昇。本船妨害電波越しにハッキングを喰らってます!」
 ブリッジのメインモニターに映し出されているライトニング11を模した映像は、敵の進入プログラムによって次々に色を塗り替えられ、システムが100%敵に乗っ取られた事を示した。
「本船のメインコンピューターは敵に乗っ取られました」
「そんな事はわかってる!動力を落とされる前に、メインコンピューターの電源を切れ、早く!」
 船長の怒号を聞き、電子戦オペレーターはブリッジ後方の壁に埋め込まれているブレーカーボックスへ駆け寄った。パネルのコックをひねり、乱暴に蓋をあけるといくつものレバーが現れた。その中からメインコンピューターのブレーカーを探し出す。レバーに手をかけてから、再度メインコンピューターのブレーカーであることを確認し、レバーを下ろした。バツンという嫌な音がブリッジ内に響くと同時に、表示されていたモニターの電源が全て切れ、ブリッジ全てが真っ暗になった。すぐに非常用照明が点灯する。ブレーカーを切ったオペレーターは一呼吸をおいてから、ブレーカーを元に戻した。
「メインコンピューター起動シークエンス開始」
 電子戦オペレーターは自分の席に戻り状況の確認をする。
「クソ!復旧急げ!」
 船長はブリッジクルーに叫び、ブリッジを飛び出した。非常灯で照された薄暗い狭い通路を駆け抜け、コンテナルームにある主砲発射室に飛び込んだ。
「主砲発射準備!」
 主砲を担当しているクルーに向かって怒鳴った。戦闘コンピューターがダウンしていても、手動での主砲発射が可能であるようには設計されているが、実際に手動での発射を行うのはだいぶ前に行った訓練以来であった。訓練での手順を出来るだけ冷静に思い出し、主砲発射の準備をする。
「主砲の制御を主砲コンピューターでの手動操作に切り替え完了。エネルギー制御を主砲コンピューターに切り替え。エネルギー充填開始」
「前方のオデット二世に照準を合わせろ」
 主砲に備え付けられている光学照準器の望遠を最大にした上にデジタルズームを併用するが、照準モニターに表示されるオデット二世の映像は豆粒ぐらいのサイズしかなかった。オデット二世を照準の中央に合わせる。
「主砲発射」
 船長が言うのと同時に、クルーは発射ボタンを押した。閃光はオデット二世の左舷上方を通過する。
「エネルギー充填率30%でいいから撃ち続けろ。それでも当たればあんな老朽艦イチコロだ」
 第2射発射。閃光はオデット二世の下方を通過する。
「ちゃんと修正しろ」
 クルーはパネルを操作して、第1射、2射の射撃データを打ち込み、照準を修正する。第3射発射。閃光はオデット二世の左舷上方を通過したが、一番の至近弾だった。
「よし、次は当てろよ」
 第4射発射。オデット二世の右舷上方を通過する。
「クソッ!おしい」
「敵はどんどん加速して離れて行ってるんです、当たりませんよ」
「うるせぇ、当たるまで撃つんだよ!」
 第5射はオデット二世の右舷を通過した。第5射目も外れはしたが、目標の至近距離を通過しておりこのまま撃ち続ければ、誤差範囲内で命中する可能性が高かった。
 第6射目の充填を待っている間に突然照準モニターが真っ白になった。
「どうした故障か?」
 パネルを操作して確認を行うと、光学照準器にエラーが発生していた。
「光学照準器にエラー発生。光増幅器が破損した模様」
 クルーが言うと、船長は主砲発射室を飛び出してブリッジに戻った。
「どうした!何が起きた!」
 ブリッジに戻るなり声を荒げる。
「分かりません。メインコンピューターの立ち上げは完了しましたが、レーダー、センサー系のシステムはまだ起動中で何が何やら」
 パイロットも航海士も自分の所のシステムを立ち上げるだけで精いっぱいだった。船長は船長席のパネルを操作して、できるだけ状況の把握を行うことにした。メインコンピューターが起動したので簡単なセンサーは確認することが出来た。船体温度センサーを確認すると、船体の前部を中心として外装温度が急激に上昇しているのが確認できた。
「外装温度が上がってるぞ。何らかの攻撃を受けたのか?」
 電子戦オペレーターが復旧が完了したばかりのシステムを操作して船外モニターのチェックを行う。船体前面に設置されているモニターを確認すると、ライトニング11が置かれている状況を把握することができた。
「オデット二世はソーラーセイルを鏡のように使い、太陽光を反射させ本船に照射させているようです」
 報告を聞いた船長は苦虫を噛み潰したような顔をし、握りこぶしを作った右手でパネルを叩いた。ドンという音がむなしく響く。
 メインモニターが一瞬輝いた。
「レーザーを船外モニターにて確認。さらにもう1射確認。始めのは本船の北天から、後のは南天から、本船へ向けての威嚇射撃かと思われます」
「レーダーまだ使用できないのか!」
「システム起動にもうちょっ、うわぁっ」
 突然ライトニング11の船体が大きく揺れ爆発音が聞こえた。
「どうした!」
「主砲大破。被弾したようです。火災発生。隔壁閉鎖と自動消火システム作動中」
 コンテナ格納式の主砲は北天から強襲してきた船の精密射撃によって吹き飛ばされた。
「レーダー、通信システム起動完了。基本操作ならイケます」
 レーダーを確認すると、ライトニング11をを中心に船影が六隻確認できた。レーダーの情報にトランスポンダーの情報を重ねて表示する。ライトニング11の前方には追いかけていたオデット二世。至近距離に二隻、一隻は海賊船弁天丸。もう一隻は海賊船バルバルーサ。11時の方向、オデット二世の左舷に三隻。いずれも星系軍のコーバック級護衛艦。
「海賊船二隻に星系軍三隻か。逃げようにも操艦システムはまだ立ち上がってないときたもんだ」
 船長は力なく船長席に座ると、通信システムが立ち上がったと同時に届いていた海賊船弁天丸からの無条件降伏勧告に応じた。



以上となります。おつきあい有り難うございます。
以降言い訳が続きます。
アニメ見てればテンポよくて気になりませんが、ライトニング11がシステムを乗っ取られてからの展開が早すぎて上手く詰め込めませんでした。メインコンピューターの電源を落とすまではいいのですが、その後すぐに主砲を手動で発射してるじゃないですが、主砲を撃つ連絡や手順はどうやったのかとか悩みましたよ。都合よく船内スピーカーだけメインコンピューターから切り離されてるとかあり得ないでしょ。と。伝令飛ばすにしても、船内維持もコンピューター制御だから隔壁閉鎖をしていたら手動で開けないとしょうがないし、隔壁が閉鎖されてなかったとしても、自動ドアがすべて動かない状態で一分もしないで主砲発射制御室までたどり着くとか無理だろうよとか。
メインコンピューター下にある戦闘システムから、主砲の制御を切り替えて手動で操作できるようにする。なんて燃える展開は五分ぐらいかけてきっちりやりたい所だが、そこはアニメのテンポを優先とか。
主砲の光学照準器ですが、チアキちゃんが言ってるようにターゲットスコープを覗いて発射ってのも考えましたが、太陽ジャストヒットしてからの展開でこの世界はすげー優秀な特殊偏光フィルターがあるんで射撃ができなくなる理由が思いつかなかったので止めました。同じ理由でSS内のシステムも壊れるはず無いのですが、そこは無理にでもデジタル部分を壊れてもらいました。船外モニターでオデット二世の状況を確認できたのも特殊偏光フィルターとデジタル補正って事で。こちらは太陽ジャストヒット時に最大望遠でオデット二世を見ていなかったので壊れなかったとかそんな理由です。
ライトニング11の乗組員がどこまでお馬鹿で、ヨット部を馬鹿にしていたのか、上手く表現できてません。このあたりはライトニング11のクルーの性格を設定しないと無理かなぁと。

あと、言い訳されなきゃ分からない所は、前半の文体は自分っぽくならないように心がけて書いたつもり。後半は力尽きて癖がでまくりになったけど。

2015-03-15

マインクラフト コマンドでエンチャントの本を作る。

 正月の挨拶もなく、久しぶりに更新したかと思ったら、マインクラフトの話。完全な忘備録です。

エンチャントID確認リンク
アイテム名確認リンク

【エンチャントの本 基本】

/give <プレーヤー名> enchanted_book <数量> <ダメージ値> {StoredEnchantments:[{<エンチャントID>, <エンチャントLV>}, {<エンチャントID2>, <エンチャントLV2>}, …]}


【例:1】

/give @p minecraft:enchanted_book 1 0 {StoredEnchantments:[{id:5,lvl:3},{id:6,lvl:1}]}

これで、水中呼吸3、水中採掘1のエンチャントの本ができる。




giveコマンドでのエンチャント。

/give @p minecraft:diamond_sword 1 0 {ench:[{id:16,lvl:1000},{id:34,lvl:1000}]}
ダイヤの剣にダメージ増加と耐久力を追加

/give @p minecraft:bow 1 0 {ench:[{id:16,lvl:1000},{id:34,lvl:1000},{id:51,lvl:1000}]}
弓にダメージ増加と耐久力と無限を追加

/give @p minecraft:shears 1 0 {ench:[{id:33,lvl:1},{id:34,lvl:1000}]}
はさみにシルクタッチと耐久力を追加